意外と知らない?水槽の掃除のコツや手順を覚えよう!
生体を飼育する上で、理想的な環境を保つために欠かせない水槽の掃除。
きちんと掃除をしないと水質がどんどん悪化し、生体に悪影響を与えます。
今回は水槽を掃除する際のコツや手順などを詳しく説明していきます。
水槽のお手入れは苦手という方も、是非参考にしてみてください。
水槽の掃除をする際のポイントや注意点をしっかりチェック
掃除をする項目としては基本的に以下の4つとなります。
- 水換え作業
- 底床の掃除
- コケの掃除
- ろ過フィルターの掃除
掃除をする際のポイントと注意点
掃除をする時期を確認する
生体の種類にもよりますが、基本的には1~2週間に1回程度を目安に水換えを行います。
水質検査キットを使って水換えをする時期を確認するのもよいでしょう。
掃除は生体を水槽に入れたまま行う
水槽内の水が濁るからといって、水換えや掃除の際に生体を別の場所に移すことは避けましょう。
移動させるために追いかける事で、生体にストレスがかかり悪影響を及ぼします。
水槽内を大掃除する時やレイアウトを大きく変更するなどの理由がない限り、生体は水槽内に入れたまま作業を行います。
水槽内の掃除とろ過フィルターの掃除を同時に行わない
水槽内の掃除とろ過フィルターの掃除を同時に行うことでも、ろ過バクテリアなどの微生物を減少させてしまいます。
水質が悪化して生体に悪影響が出るのを防ぐため、それぞれ別々に掃除するようにしましょう。
手順を踏んでしっかりと!準備から詳しく解説
掃除の準備
まずは水槽の掃除をするための準備から。
水槽台や床が濡れないようにブルーシートやタオルを敷いておきます。
そして水槽を掃除をするために必要な道具を用意しましょう。
- バケツ
- メラミンスポンジやヘラ
- プロホース
- フィッシュネット
- ハサミとピンセット
水槽や機器の点検
水槽に水漏れがないかろ過フィルターや周辺機器に異常がないかを点検します。
問題がなければ掃除を開始します。
コケを取る
ろ過フィルターやろ材が汚れてしまうのを避けるため、コケを取る作業中はろ過フィルターの電源を切っておきます。
※ろ過フィルターの種類によっては電源のON/OFFでろ過フィルターの汚れが水槽内に流れ込んでしまうものがあるため、きちんと確認しましょう。
ヘラを使う
水槽と底床の間にヘラを差し込んで、隙間に付いたコケや汚れを落とします。
※ガラスの継ぎ目のシリコン部分を傷つけないように注意しましょう。
メラミンスポンジを使う
水槽だけではなくパイプやコードなどコケの気になる場所をメラミンスポンジで擦って汚れを落とします。
※アクリルの水槽の場合は乾いた状態で擦ると細かい傷ができてしまうため、水中で使うようにしましょう。
汚れを落としたら水槽を素手で触ってヌメリがないかを確認しましょう。
ヌメリが残っている場合はメラミンスポンジを使ってさらに落とします。
水換えと底床の掃除
コケを取る作業が終わったら、水換えと底床の掃除をします。
プロホースを使えば水換えと底床の掃除を同時に行う事が出来るのでオススメです。
水換え
プロホースとバケツを使って水を抜いていきます。
水換えの際に飼育水をすべて捨ててしまうと、ろ過バクテリアなどの微生物が減少してしまいます。
生体にもストレスを与えてしまうので、一度に水換えをする水は水槽の水の30%~50%程度にしておきましょう。
底床の掃除
底床が汚れていたら同時に底床の掃除も行います。
底床にも水質を安定させるろ過バクテリアなどの微生物が定着しているため、掃除をする際は底床全体の半分程度にしておきましょう。
水草を手入れする
ハサミとピンセットを使って、水草を切ったり植えたりします。
水草をトリミングする際ゴミが舞ってしまわないよう、水を入れる前に行いましょう。
水を入れる
水道水には塩素が入っています。
塩素はろ過バクテリアなどの微生物を死滅させてしまうため、使用する前に中和剤を使ってカルキ抜きをしましょう。
カルキ抜きした水を水槽の水温に合わせ、片手を水槽内に入れて注がれる水を受け止めるようにして入れます。
注がれる水の勢いを弱くする事で、底床などが舞い上がるのを防ぎます。
レイアウトをする
水を入れ終わったらレイアウトを整えます。
水草をトリミングした時のゴミなどが浮かんでいたら、フィッシュネットを使って取り除きましょう。
仕上げの確認
水槽用のフタを閉めて掃除は完了となります。
最後に各項目をしっかり確認しましょう。
- 生体に異常はないか
- 水槽に水漏れはないか
- 漏電はないか
- 周辺機器はきちんと作動しているか
- ろ過フィルターは作動するか
まとめ
何かと手間のかかるイメージの水槽の掃除。
コツや手順をしっかりと覚えておけば、水槽内の環境の変化を最小限に抑えて効率よく作業ができます。
スムーズに掃除ができれば、生体が受けるストレスも少なくなりますよ。
生体にとって快適な環境づくりができるよう、正しいお手入れをしていきましょう。
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